海外制作の映画を見るとき、オープニングのタイトルクレジットで
邦題とかなり違う!
と感じたことありませんか?
この記事では、
邦題と、原題である英語のタイトルが異なる映画のなかでも、僕自身が大好きな作品をご紹介
していきたいと思います!
邦題と原題でタイトルがちがう映画を一気に紹介!
以下、邦題(英語の原題)という形で一気にご紹介していきます。
映画を見たことがないという方も、もう見たことがあるという方も、
英語の勉強にもおすすめです。
愛と青春の旅立ち(原題/An Officer and a Gentleman)
愛と青春の旅立ち
は1982年に公開された映画(テイラー・ハックフォード監督)です。
物語は航空士官になるための訓練を受ける若者ザック・メイヨ(リチャード・ギア)の成長を描いています。
ザックは過酷な訓練プログラムに挑みながら、自身の過去の問題や内面の葛藤に向き合います。彼はローカルバーで働くパポ(ルイス・ゴセット・ジュニア)との出会いを通じて人生の価値や自己の意味を見つけていきます。
一方、ザックはローズ(デブラ・ウィンガー)という女性に出会い、恋愛関係に発展するも…という内容です。
英語の原題は
“An Officer and a Gentleman”
この映画を見た後に感じたのは、
邦題をつけた人の言葉のセンス良い!
「旅立ち」という単語が原題に一切ないのに、語呂感もよく、すてきなタイトルにまとまっているなぁという印象を持っています。
レナードの朝(原題/Awakenings)
レナードの朝
は1990年、アメリカで公開されたロバート・デ・ニーロとロビン・ウィリアムズが共演した実話をもとにした作品(ペニー・マーシャル監督)です。
英語の原題は
“Awakenings”
邦題とは結構ちがいますが、映画を見るとこの原題も直接的で良いなと感じます。
映画は1969年のニューヨーク・ブロンクスの病院が舞台。
ロビン・ウィリアムズ演じるマルコム・セイヤー医師が慢性の神経病患者たちに新薬を投与する新しい治療法を試みます。中でもロバート・デ・ニーロ演じるレナードの回復は著しく、30年ぶりに目を覚まし、驚異的な回復を遂げます。レナードを含めた患者は新薬の影響で一時的に回復し、幸せを噛み締めます。
しかし、徐々に新薬の効果は薄れていき…
というお話です。非常に感動的で、生きることの素晴らしさを考えさせられる映画です。
マルコヴィッチの穴(原題/Being John Malkovih)
マルコヴィッチの穴
は1999年に制作された作品(スパイク・ジョーンズ監督)です。個人的に大好きな映画です。
英語の原題は
“Being John Malkovih”
直訳すれば「ジョン・マルコヴィッチになる」という感じでしょうか。邦題は映画で出てくる不思議な「穴」の存在にフォーカスしたんですね。
非常に不思議で独特、カオスなコメディ映画で、物語は主人公のクレイグ・シュワルツが俳優ジョン・マルコヴィッチの頭の中に入ることができるという設定で進みます。
クレイグはジョン・マルコヴィッチの人生を体験し、他の人々もその体験を求めて彼の頭に入り込みます。クレイグは、ジョン・マルコヴィッチになりたいという欲望と、自分自身を見つけるための旅を繰り広げます。
しかし、この異常な体験は徐々に複雑化し、倫理的な問題や人間関係の葛藤を引き起こしてしまい…という内容です。
設定が不思議すぎて、カオスすぎて、見ているとどんどん世界観にハマっていきます。ジョン・マルコヴィッチ役を演じるジョン・マルコヴィッチも面白いですし、キャメロン・ディアスも素敵です。
6才のボクが、大人になるまで(原題/Boyhood)
6才のボクが、大人になるまで。
は2014年制作の作品(リチャード・リンクレイター監督)です。
なんと12年にわたって実際の時間の経過を映し出した壮大なプロジェクトで作られた映画です。
英語の原題は
“Boyhood”
ここまでの作品もそうですが、英語のタイトルは結構シンプルだったりしますよね。邦題はこの12年という制作期間の歳月をなんとか自然な形で表現しようとしたのかなと感じます。
物語は、メイソンという少年の成長と彼の家族の日常を追いかけます。映画は6歳から18歳になるまでのメイソンの人生を捉えて、彼の成長や家族の関係、友情、学校生活、恋愛、夢や目標の変化など、さまざまなテーマを描いています。
実際の俳優さんたちが12年にわたり同じ役の演技を続けることで、登場人物たちの成長と歳月の経過がリアルに表現されており、感情移入がハンパないです。
ラブ・アゲイン(原題/Crazy,Stupid,Love)
ラブ・アゲイン
は2011年制作のロマンティックコメディ映画(グレン・フィカーラ監督・ジョン・レクア監督)です。
主人公のキャル(スティーヴ・カレル)は、妻のエミリー(ジュリアン・ムーア)に浮気され離婚を告げられた後、ひょんなことから出会った、女性にモテモテのジェイコブ(ライアン・ゴズリング)に助けを求めます。
ジョイコブから女性にモテる方法を教わったキャルは新たな恋愛を始めようと毎晩バーに通い、色々な女性と恋愛をするも…という内容で物語が進みます。
そのほかにも、キャルの娘ハンナ(エマ・ストーン)や息子のロビー(ジョナ・ボボ)などの登場人物の人生が絡み合います。
英語の原題は
“Crazy,Stupid,Love”
邦題のラブ・アゲインも物語の特徴を捉えていますが、実際に映画を見終わった後になると、
Crazy,Stupid,Love
という表現もおしゃれな感じがします。気を張らずに楽しめる、でもしっかりと感動できる作品です。
ベイマックス(原題/Big Hero 6)
ディズニーとマーベルのコラボ作品として有名な
ベイマックス
英語の原題は実はベイマックスではなく、
“Big Hero 6”
僕もそうでしたが、この映画、見る前と見た後の印象が全然違います笑
物語の舞台は、未来の都市「サンフランソウキョウ」。主人公の少年ヒロ・ハマダは、天才ロボット製作者の兄・タダシの残した特別なロボット「ベイマックス」と出会います。
ヒロは、友人たちと協力して「ビッグヒーロー6」という秘密のスーパーヒーローチームを結成し、悪者と戦い…というお話。
日本での宣伝内容や映画のポスターを見ると、
あ、愛と感動ストーリーなのかな…
と想像しがちですが、がっつりアクション、ワクワク系映画な面があります。
いまを生きる(原題/Dead Poets Society)
いまを生きる
は1989年のアメリカ映画(ピーター・ウィアー監督)です。
舞台は1950年代の寄宿学校ウェルトン・アカデミーで、新任の英語教師ジョン・キーティング(ロビン・ウィリアムズ)が学生たちに影響を与えるというお話です。
ジョン・キーティングは非伝統的な教授法を用い、詩や文学の魅力を教え子たちに伝えます。
教え子たちは彼の影響を受け、自己表現や自己実現の重要性に目覚めていくものの、その行動は保守的な学校や親たちの反発を招き…という内容です。
英語の原題は
“Dead Poets Society”
ジョンの影響を受けた学生たちが作った秘密クラブ「Dead Poets Society」に由来した題名ですね。これは邦題をつけられた人のセンスに脱帽です。
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(原題/Extremely Loud & Incredibly Close)
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
は2011年制作のドラマ映画(スティーブン・ダルドリー監督)です。
物語は、911テロ攻撃後のニューヨークを舞台に、9歳の少年オスカーが父親の死を乗り越えるための旅を描いています。
アスペルガー症候群を抱えるオスカーは父親が亡くなった後、彼の部屋で鍵を見つけます。彼はその鍵が何を開けるのかを知るために街を探索し始めます。
彼はさまざまな人々と出会い、彼らの物語とつながりを探りながら、父親の喪失と向き合っていき…という内容です。
英語の原題は
“Extremely Loud & Incredibly Close”
邦題はそのまま直訳でした。最初この映画の邦題を見た時に、まさか、と思いましたが、あえてひねりなく直訳したのだと勝手に思っています。
ランボー(原題/First Blood)
ランボー
は1982年制作、シルヴェスター・スタローン主演のアクション映画(テッド・コッチェフ監督)です。
物語は元特殊部隊兵ジョン・ランボーの戦いを描いています。ランボーは、ベトナム戦争の退役軍人であり、小さな町で静かに生活を送ろうとしますが、保安官の取り調べによりトラウマがよみがえってしまいます。彼は拘留され、精神的に追い詰められる中で脱走し、周辺の山岳地帯に立てこもります。
追手となる保安官たちはランボーを逮捕しようとしますが、彼は元軍人としての戦闘スキルを駆使して応戦します。彼の抵抗はエスカレートし、戦闘が町中に広がっていき…という内容です。
英語の原題は
“First Blood”
First Bloodの意味ですが、ボクシングで最初に相手を殴り、流血させた時に使う慣用句 “draw first blood” から取られたようで、直訳すると「先制攻撃」という意味だそうです。
ただ実は2作目以降は、英語圏でもタイトルが「ランボー(Rambo)」に変更されたそうです。
アクションとサバイバルの要素を含みながらも、戦争の傷跡や社会問題に対するメッセージ性も持った作品です。個人的には山のなかでランボーが、保安官にナイフを突きつけるシーンが印象に残っています。
アナと雪の女王(原題/Frozen)
アナと雪の女王
は2013年にディズニーが制作したアニメーション映画(クリス・バック監督、ジェニファー・リー監督)です。
物語は、エルサとアナという姉妹の冒険を描いており、エルサは魔法の力を持つ王女。彼女の力が周囲に危険をもたらすことを恐れ、力を隠して暮らしていましたが、魔法の力が公になってしまい、アレンデール王国が氷に覆われてしまいます。
アナはエルサを救い、王国を元の状態に戻すために冒険に出るが…という内容です。
英語の原題は
“Frozen”
原題のまま「フローズン」として、邦題を「アナと雪の女王」としていなかったら、もしかしたらここまで日本でヒットしていなかったかもしれませんね…
ゼロ・グラビティ(原題/Gravity)
ゼロ・グラビティ
は2013年に公開されたSFスリラー作品(アルフォンソ・キュアロン監督)です。
物語は、宇宙でのミッション中に起こる壮絶な事故に巻き込まれた宇宙飛行士のドクター・ライアン・ストーン(サンドラ・ブロック)のサバイバルを描いています。
事故で宇宙船が破壊され、ライアンは孤立無援で宇宙空間に漂流。彼女は無重力や過酷な状況に直面しながら、生き残るために奮闘します。
その中で彼女は、経験豊富な宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)との接触を通じて助けを求め…という内容です。
英語の原題は
“Gravity”
まさかの邦題(「無重力」)と真逆の意味で「重力」。「重力がない状態」の怖さが映画を見ると伝わるので、これは邦題をゼロ・グラビティにして大正解といった印象があります。
プライベート・ライアン(原題/Saving Parivate Ryan)
プライベート・ライアン
はスティーブン・スピルバーグ監督の1998年の作品です。
第二次世界大戦を舞台にした戦争映画で、ノルマンディ上陸作戦から物語が始まります。主人公のジョン・H・ミラー(トム・ハンクス)は、アメリカ陸軍の一部隊を率いてフランスへ派遣され、兵士ジェームズ・ライアン(マット・デイモン)を救出する任務を受けます。
ミラーと彼の部隊は、ジェームズ・ライアンを探す任務を遂行しようとしますが、道中でさまざまな敵の攻撃や過酷な戦場の状況に直面し…という内容です。
英語の原題は
“Saving Parivate Ryan”
わかりやすい!僕は映画を見るまで、プライベートの意味を「私的な」という意味で考えていたのですが、「陸軍の兵士」(階級で二等兵、一等兵)という意味で使われています。
戦争の残酷さと犠牲、リアル戦争を迫力ある戦闘シーンで描いた作品です。
恋におちたシェイクスピア(原題/Shakespeare in Love)
恋におちたシェイクスピア
は1998年に公開されたアメリカ・イギリスのロマンティックコメディ映画(ジョン・マッデン監督)です。
物語の舞台は1590年代のロンドン。まだ売れっ子になる前のシェイクスピア(ジョセフ・ファインズ)は作品のインスピレーションを求めて苦悩し、そんな中で女優ビオラ(グウィネス・パルトロー)と出会います。
彼らは恋に落ち、シェイクスピアはビオラとの恋を品に反映させ、最終的に「ロミオとジュリエット」の執筆に至るものの…という内容です。
英語の原題は
“Shakespeare in Love”
Loveのなかにいる状態のシェイクスピア、というニュアンスですが、「恋におちた」だけでは十分に映画の良さを出し切るのはむずかしいかもしれません。
それくらい映画のなかで登場するセリフが一つひとつおしゃれで、素敵です。女優ビオラを演じるグウィネス・パルトローもとても素敵です。まだご覧になったことがない方はぜひ一度鑑賞されることをおすすめします。
天使にラブソングを…(原題/Sister Act)
天使にラブソングを…
は1992年に公開されたコメディ映画(エミール・アルドリーノ監督)です。
物語は、ディスコ歌手のデロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)が、マフィアから身を守るための証人保護プログラムによって修道院に潜伏するところから始まります。
デロリスは、修道院で偽の修道女として過ごすことになり、修道院長(マギー・スミス)や他の修道女たちと出会い、彼らの日常生活や信仰に触れながら、自身も変化していきます。デロリスは音楽の才能を活かして、修道院の合唱団を活気づけます。
彼女たちは伝統的な賛美歌に新たなリズムと魂を吹き込み、地元の人々の注目を集めるものの、デロリスが修道院に潜伏するきっかけになったマフィアに見つかってしまい…という内容です。
英語の原題は
“Sister Act”
この内容をまとめて「天使にラブソングを…」という邦題をつけた人のセンスが光ります。
セッション(原題/Whiplash)
セッション
は2014年に公開されたドラマ映画(ディミアン・チャゼル監督)です。
物語は、一流のジャズドラマーを目指すアンドリュー(マイルズ・テラー)と、彼を指導する過酷な音楽教師フレッチャー(J.K.シモンズ)の関係を中心に展開します。
アンドリューは名門音楽学校でフレッチャーの指導を受けることになりますが、フレッチャーは非常に厳格で過激な指導方法を用い、アンドリューに対して理不尽なプレッシャーを与えてきます。
アンドリューはフレッチャーの扱いに苦しみながらも、自身の才能を開花させるために日々努力して、ジャズ界での成功を目指すものの…という内容です。
英語の原題は
“Whiplash”
英語の意味は「ムチ打ち症」で、首に大きな負荷がかかるドラマーがなりやすい病気でもあることが由来していると考えられます。また、ジャズの有名な曲の題名でもあり、作中でもこの曲が演奏される場面が出てきます。
ご覧になった方にはわかってもらえると思いますが、作中に出てくるフレッチャーがトラウマものです笑。僕もそうですが、過去厳しい部活を経験した人は当時のトラウマが蘇ってくるのではないでしょうか…
映画は全体を通してスピード感があり、リズム感があり、見応えがあります。見終わった後の脱力感がすごい映画です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ので、随時記事を更新してご紹介していきたいと思います。
最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!