この記事では
VERSANT(バーサント)のスコアは意味ないの?
と気になっている方に向けて、
- VERSANTスコアの価値や信憑性
- VERSANTでスコアを取得するメリット
などについて解説します。英語のスピーキング力などの英語力を測るテストとして日本でも徐々に定着し始めているVERSANTですが、そのスコアは
実際の英語力を測る指標と言えるのでしょうか?
加えて、そんなVERSANTのスピーキングテストを受けて、
スコアを取る意味はあるのか、ないのか?
という点についてもお伝えしていきます。ぜひ最後までご覧ください。
VERSANTのスコアは「意味ない」のか?
VERSANTとは、
1996年に音声処理技術や言語学・テスト理論を使用して開発された、ピアソン(Pearson)社が提供する言語テスト
です。音声認識技術を使った、初めて完全コンピューター化された言語テストでもあり、英語のほかに、スペイン語やフランス語のVERSANTもあります。大きな特徴は、
です。テスト時間は
スピーキングテストであれば約20分
ライティングテストであれば約35分
で、終了後すぐに結果を確認できます。テストの種類と料金は以下のとおりです。
テスト名 | 料金(税込) |
---|---|
スピーキング&リスニングテスト | 6,600円 |
ライティングテスト | 4,400円 |
プレイスメントテスト | 7,700円 |
プレイスメントテストは、スピーキング・リスニング・ライティング・リーディングという4技能の総合力を測るテストです。
そんなVERSANTを受ける意味はないのでしょうか?
また、
VERSANT受験で得られたスコアにも意味はないのでしょうか?
【結論】VERSANTのスコアの信憑性は高い
早速結論ですが、
VERSANTを受けることで得られたスコアの意味はあります
一方で、
かもしれません。VERSANTで得られたスコアに意味がある、信憑性が高いと考えられる理由は以下のとおりです。
- VERSANTスコアは世界標準で評価できるから
- 最先端のAIを使った言語認識&自動採点システムで客観的な英語力を測定できるから
VERSANTのスコアはGSE(Global Scale of English=グローバルで比較可能な英語能力の指標。10〜90のスコアで英語能力を評価する)と相関があるため、各スコアごとに
英語でどのようなことができるのか
を把握することができます。またVERSANTのスコアは、
VERSANTが意味がないのは「低スコア」の場合
VERSANTを受けて得られるスコアの意味はあるにもかかわらず、
意味がない
と感じてしまう人がいる理由、そのように評価されてしまう理由は何なのでしょうか?それはおそらく
取得したVERSANTのスコアが「低スコア」の場合
だと考えられます。これはVERSANTに限らず、ほかの言語テスト、英語テストのスコアすべてに共通します。例えば、
TOEICやTOEFLのスコアでも「低スコア」であれば同じことが言えます。
では、
VERSANTの低スコア
はどれくらいの点数だと評価すべきでしょうか。さきほどご紹介した
CEFR(ヨーロッパ共通言語参照枠=ヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドライン)はA1からC2まで、スコアレベルが7分類されており、このスコアを基準にVERSANTスコアのレベルを測ることができます。
国内のVERSANTスコア平均は
38点
とされており、このスコアレベルは
CEFRのレベル「A2ランク」(10ランク中8番目)
で、
基本的な情報(仕事や経歴、家族、余暇など)について述べることができる
と評価されています。より詳細なレベルは
途中で途切れることや出だしの誤り、言い直しが多々あるが、非常に短い文章であれば自分の考えを述べることができる。発音は、外国語特有のなまりが目立つが、相手が無理なく理解できる程度には発音できる。単純な構造は正しく使えるものの、規則的に基本的な間違いをする。
と表現されています。そのため、A2ランク以下であり、
VERSANTスコアが日本人平均の38点以下であれば低スコア
と評価できるのではないでしょうか。
意味があるVERSANTのスコアは何点から?
ここまで「意味がない」と考えられることもある低いスコアについてお伝えしてきました。
一方で、
「意味がある」と評価できるVERSANTのスコアは何点からなのでしょうか?
ここで定義する「意味がある」というのは、
としています。ここでさきほどのCEFR(ヨーロッパ共通言語参照枠=ヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドライン)を引用して、評価されるVERSANTスコアを見ていきます。
CEFRのレベルで見ると「B1」クラスが「中級者」と評価されており、これをVERSANTスコアに照らすと「43〜50点」に相当します。
さらに「B1+」クラスは「準中上級者」と評価されるようになり、VERSANTスコアでは「51〜58点」に相当するようです。
そして「B2」クラスになると、「中上級者」と評価されるようになります。この場合のVERSANTスコアは「59〜66点」に相当します。
また、VERSANTスコアをCEFRに照らしたうえで、TOEICスコア(L&R)や英検と比べてみると以下のような評価ができるようです。
VERSANT | TOEIC(L&R) | 英検 |
---|---|---|
79〜80 | ー | ー |
69〜78 | 945〜990 | 1級 |
58〜68 | 785〜940 | 2級〜1級 |
47〜57 | 550〜780 | 3級〜2級 |
36〜46 | 225〜545 | 5級〜3級 |
26〜35 | 120〜220 | ー |
20〜25 | ー | ー |
一般的にTOEICでは800点以上、英検では2級以上を保持していれば一定の評価を受けることができることを考えると、
評価されるVERSANTスコアは58点以上
と考えることができそうです。
VERSANTでハイスコアを取得するメリット
では、
VERSANTでハイスコアを取得するメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
僕自身が考えるVERSANTでハイスコアを取得するメリットは以下のとおりです。
- 転職や就職に有利になる
- 今働いている会社で昇格・昇給しやすくなる
- 英語学習をするモチベーションになる
- 新しいキャリア形成ができる可能性が高くなる
①、②については主に金銭的にプラスに働くメリット
③、④は金銭的にだけではなく、広い意味であなた自身の人生を豊かにできるというメリット
になります。それぞれみていきましょう。
転職や就職に有利になる
まず挙げられるメリットとして、VERSANTでハイスコアをとることでで
転職や就職活動で有利になる
という点です。実際に企業に採用された後は、実務能力が問われる場面のほうが多いですが、実務の前の採用段階では、英語の資格をもっているかどうかで判断するしかありません。そのため、書類選考のときに
英語の資格がある人
と
英語の資格がない人
であれば、
はずです。仮に英語に直接関係がない職種でも、英語の資格があることでマイナスに働くことはありません。少し前のデータになりますが、転職エージェントのdodaの2014年の調査によると、
TOEICテストを受けていない人の転職成功率を1とした場合、受けている人の転職成功率は1.23倍になるという結果になっている
ようです。さらにこの傾向は30代が最も高く、1.41倍だったようでした。
30代で英語力がある人材がどの企業でも不足している
という背景が結果に現れたのかもしれません。
今働いている会社で昇格・昇給しやすくなる
次に挙げられるVERSANTでハイスコアを取得することのメリットとして、
現在働いている環境でのキャリアアップにもつながる
という点が挙げられます。VERSANTでハイスコアを取得することは、イコール
英語ができる人
という評価につながります。さらに社会人の日々の忙しい環境のなかで、自己研鑽的に資格を取得したという実績は
セルフマネジメントがしっかりできる人
継続して努力ができる人
という評価にもつながります。そうした点からも、転職や就職といった違う環境に踏み出さない方でも、
英語学習をするモチベーションになる
目的を持たずになんとなく英語学習を続けていても、
そんなときに、VERSANTでハイスコアを取得することを目標にすると、
せっかく受験料を払うのだから、なんとしてもハイスコアを取りたい!
という思いが強まり、英語学習のモチベーションにつながります。
英語の学習が継続できない…
という方はぜひVERSANTでのハイスコア取得をひとつの目標にしてみることをおすすめします。
新しいキャリア形成ができる可能性が高くなる
最後のメリットとしてお伝えしたいことは、
VERSANTでハイスコアを取得することで、新しいキャリア形成ができる可能性が広がる
という点です。VERSANTで60点以上のスコアを得ることができれば、あなたにとって英語は特技と言ってもいいレベルになります。そうなると、今
例えばあなたが営業や人事の担当者だとして、英語スキルが加われば、
営業×英語
人事×英語
のような、掛け算でしかできないあなたの個性ができます。この個性によって、すでに述べた転職市場や現状の会社での昇格に加えて、
かもしれません。そういう意味で、英語の資格を取得することはあなた自身の新たな可能性を広げるきっかけになるというメリットがあるんです。
VERSANTのスコアを上げる方法は?
ここまで記事をご覧になった方のなかには、
VERSANTのスコアはどう上げればいいの?
と感じる方もいるかもしれません。そんな方におすすめしたいのは
- オンライン英会話
- 英会話スクール
- 英語コーチング
の3つをうまく利用するという方法です。VERSANTは主にスピーキングテストで利用されることが多いテストなので、スコアを上げるためには
が重要です。スピーキングの上達速度は人それぞれですが、確実に言えることは
ということです。おすすめのオンライン英会話や英会話スクールは以下の記事でまとめているので、
どのサービスを利用したらいいか迷っている…
という方はぜひ参考にしてみてください。
一方で、もしあなたが
早く英語のスピーキング力を上げたい!VERSANTスコアを早く伸ばしたい!
と考えているのであれば、英語コーチングの利用をおすすめします。
PROGRIT(プログリット)
TORAIZ(トライズ)
では、
ため、効率よくスコア向上をめざすことができるはずです。
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まとめ
いかがだったでしょうか?
ここまで
VERSANTのスコアは意味ないのか、意味あるのか?
という点について、検証してきました。改めて結論をお伝えすると、
というものです。
VERSANTのスコアを上げたい!
という方はぜひご紹介したサービスや記事を参考にしていただき、スコアアップを実現させてくださいね。
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