「こんなに勉強しているのに、なんでTOEICの点数が思うように上がらないの…?」
結論として、TOEICの点数が伸びない原因は大きく3つに分類できると僕は考えています。
僕自身もTOEICを受けたばかりのときは400点台(480点でした)で、600点台、700点台、800点台、900点台の壁を越えられないときに何度も思いました。
なんでスコアが上がらないんだ…!
この記事ではTOEICスコアが伸びない理由3つとそれぞれの対処法を紹介します。
また、僕自身の経験も交えたスコア別(600点、730点、840点、900点)に合わせた課題と勉強法も合わせてお伝えするので、ぜひTOEICの点数が上がらないとお悩みの方は参考にしてみてください。
TOEICの点数が上がらない理由はこの3つ
TOEICの点数が上がらない理由はさきほども述べたとおり、大きく3つです。
それは、
- 英語の基礎力不足
- 勉強の質が悪い。勉強した気になっている
- 勉強時間がまだまだ足りていない
それぞれ一つずつ見ていきましょう!
【TOEIC点数が上がらない理由①】英語の基礎力不足
まず最初に考えるべき原因は、そもそもの英語の基礎力が足りていない、という点です。
僕もそうでしたが、久しぶりに英語の勉強を始めた、中学高校とろくに英語の勉強もせずに社会人になってからTOEICのスコアを上げようと頑張り始めた、という人は要注意です。
TOEICで出題される問題はビジネス英語が多く、そうしたビジネス英語は基礎英語ができていないとさっぱり理解できないこともあります。
また、TOEICではがっつり文法、構文といった英語の基礎的な要素がしっかり出てきます。
僕はこのあたりをなんとなく勘でやっていた時期があったのですが、そういう基礎的なところからしっかり地道に英語学習をしていく必要があります。
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対処法:単語、文法、発音をしっかり固める
英語の基礎力を養うには、「単語」「文法」「発音」をしっかりと固める必要があります。
ここでいう単語はハイレベルな単語という意味ではなく、中学、高校で習う英単語をしっかりと覚えている状態になる、ということです。
TOEIC対策という意味でいうと、まずは「金フレーズ」の600点レベルの単語を完璧に覚えましょう。
金のフレーズについてはこちらの記事でまとめているので参考にしてみてください。
単語のほかにも大事なのが英文法です。
僕は
「総合英語Evergreen」
と
「覚えやすい順番で【7日間】学び直し中学英語」
という参考書をよく見ていました。
中学校で習った英文法がいまいちあやふやだな、という方におすすめです。
わかりやすくまとまっているので、もし英文法問題集などでわからない点が出てきたときに辞書的に使うのもありです。
最後に発音練習もとても大事です。
新しく覚えた英単語はしっかり自分の口で発音できるようにしておきましょう。
このとき発音の仕方がわからなければ、ネットやYouTubeに発音動画がたくさんあるので、ぜひ調べて正しい発音を記憶しておいたほうがいいです。
なぜかというと、自分で正しい発音ができていないと、リスニングでその単語が読まれても、理解できないからです。
自分で発音できるようになって初めて、英語は聞き取れます。
ぜひ発音にも注意して勉強してみてください。
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【TOEIC点数が上がらない理由②】勉強の質が悪い。勉強した気になっている
「しっかり勉強時間を確保して勉強しているつもりなのに、スコアが伸びない」という方は、ご自身の集中度合いを今一度振り返ってみてください。
勉強の成果は、「勉強時間」だけではなく「勉強の質」も関係しています。つまり、
勉強の成果=勉強時間×勉強の質
ということになります。
なので、いくらたくさん勉強時間を費やしても、勉強の質が悪いと、勉強の成果はそこまで大きくなりません。
勉強の質を上げるためにも、一定の勉強時間は必要ではありますが、勉強するときはその勉強がきちんと自分の頭に残るように勉強できているかどうか、気をつけておきましょう。
対処法:時間を区切って集中して勉強する
そうはいってもなかなか長時間集中するのはむずかしい…
と感じる方もいるかもしれません。
僕が集中力を少しでも保てるようにやっていた勉強法は以下です。
- 30分ごとにタイマーを設定し、その間は集中する
- 30分集中してタイマーが鳴ったら、5分休憩のタイマーを設定する
- 5分休憩が終わったら、また30分集中する
という感じで、30分単位で時間を区切って勉強していました。
この時間は人それぞれ違うと思うので、60分集中できるという人は60分で、それ以上できるという人はそれ以上でやってもいいかもしれません。
ただ僕は人間の集中力ってそんなに長時間続かないと感じているので、こまめにタイマーを設定して、休憩をとりながら勉強しています。
集中せずにダラダラ勉強時間だけが伸びているという人はぜひ一度やってみてください。
【TOEIC点数が上がらない理由③】勉強時間、勉強量がまだまだ足りていない
最後に考えられる原因は、やはり、まだまだ英語の勉強時間、勉強量が足りていないというものです。
TOEICスコアが上がらない、と感じているあなたに聞きたいことは、ではどれだけの時間をTOEIC試験までに費やしましたかということです。
僕も社会人になって英語の勉強を再開したばかりのときは、
毎日30分の英語の勉強を2ヶ月も続けたんだから、TOEICスコアも相当伸びるでしょ!
と期待していました。
毎日30分、2ヶ月続けたとしても、合計の勉強時間は30時間です。
これではスコアは上がりません。
ざっくりとした僕の感覚値ですが、TOEICの点数を100点上げるには200〜300時間の勉強が必要です。
さらに800点台、900点台を越えるには、その倍くらいの時間が必要だったイメージです。
対処法:勉強時間を増やす努力をする。量に勝るものなし
対処法としてお伝えしたいことは一つです。
「勉強量に勝るものはありません」ということです。
さきほど勉強の質が大事という話をしましたが、それはあくまで勉強時間を設けられている人の場合です。
勉強時間が設けられていないという人は、まず勉強時間を設けましょう。
まずは量をこなす、その後に効率を求める、という進め方がいいと感じています。
さきほど、「TOEIC点数を100点上げるには200〜300時間必要」という話をしました。
この時間を日々のスケジュールにどれだけ落とし込めるかがあなたのTOEICスコアを左右することになります。
例えば、2ヶ月でTOEICスコアを100点上げたいというのであれば、「平日4時間、休日6時間」の勉強を2ヶ月続けると大体200〜300時間に達します。
この勉強時間を半分にすると、100点上げるには4ヶ月かかる計算です。
なので、もしさきほどお伝えした「100点上げるのに必要な勉強時間200〜300時間」に達していない状態で「TOEICのスコアが上がらない」と悩んでいる場合は、まずはしっかり勉強の時間を費やしてみることをおすすめします!
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TOEICの点数を上げるための対策をスコア別に紹介!
ここからはTOEICの点数が上がらないという方に向けて、それぞれ目標点数別の課題と対策をご紹介していきます。
例えば、700点をめざしていて現在550点なのか。
900点をめざしていて現在800点なのか。
それぞれの現在地と目標によって、課題と対策は当然変わってきます。
さきほどご紹介した主な原因以外の細かい課題と対策について、僕自身の経験を交えてそれぞれお伝えしていきます!
TOEICスコア600点未満の課題と対策
僕の経験上、600点未満の方の場合、いずれかのパターンが当てはまっているかと思います。
【リスニング】
- 断片的にわかる英単語はあるが、リスニング問題で流れている英語のほとんどが何言っているかわからない
- 知らない英単語が連続して流れると思考が停止してしまう
- 一つの問題で悩んでいるうちに、次のリスニング問題が流れてしまい、パニックになる
【リーディング】
- 文法の基礎は理解できているのに、TOEIC文法問題が解けない
- 読解問題でわからない単語がたくさんあり、全体の意味を理解できていない
- 時間が足りず、最後まで辿り着けない
どうでしょうか。少なくとも僕が600点未満の点数だったときは上記のような状況でした。
なので、現在TOEICスコアが600点未満という方は以下のような勉強法をおすすめします。
- TOEICの問題に慣れるために、TOEICの公式問題集を3回はしっかり解き切る
- 英単語のストックを増やす
- 読解スピードを上げる
まずはTOEICの問題に慣れましょう!そのためにも、TOEICの公式問題集などをしっかり時間を測って解く。
おそらく600点以下のときは、時間内にすべてのリーディングセクションの問題が解けていない方が多いと思います。
なので、時間内に自分がどこまで解けたかを一度記録し、その後は時間をいくら使ってもいいので、全部問題を解き切ります。
そして、問題をすべて解いた後は、解きっぱなしにせずに
「なぜ間違ったのか」
をしっかり復習しましょう。
単語がわからなかったのか、文法を理解できていなかったのか、理解はできていたけど焦って引っかかってしまったのか、などなど。
なぜ答えを間違ってしまったのかをしっかり分析しましょう。
その分析に合わせて、今の自分に足りない部分を補う英語学習(英単語か、英文法か、リスニングか、など)を進めれば、600点の壁を乗り越えられるはずです。
TOEICスコア730点未満の課題と対策
730点未満の方の場合、僕の経験では以下の状態に当てはまる方が多いと感じます。
【リスニング】
- なんとなく言っていることは理解できるが、質問で聞かれる細部が掴めていない
- 一つひとつの回答に時間がかかり、答えに迷っているうちに次の問題が始まってドミノ倒しのように聞き取れなくなる
【リーディング】
- 問題を最後まで解き切る時間がない
- 文法問題に時間がかかっている
- いくつか意味が理解できない文章がある
僕は600点台から730点の壁を越えるのに結構時間がかかりました。(800点台に行くのにもかかりました…笑)
なのでこのフェーズが一番大変だったなという印象があります。
正直700点を越えると、「自分は英語が得意」という自信がつくので、モチベーションも維持しやすいです。
ぜひ頑張って700点、730点の壁を突破しましょう。
おすすめの勉強法は以下です。
- TOEICの問題を時間内に解き切る時間配分能力を身につける
- TOEICの文法問題パターンに慣れる
- ディクテーション、シャドーイングで細かい単語を聞き取れるようにする
おそらく730点に達していない人の多くは、時間内にリーディングの問題をすべて解き切れていないと思います。
そこでまずは、時間内にすべての問題をしっかり解き切れる時間配分の能力を身につけましょう。
これは先ほどもお伝えしたTOEICの公式問題集で練習を重ねることに加えて、長文読解パートである程度スラスラと英語を読める力を養う必要があります。
いわゆる「返り読み」と呼ばれる、英文を行ったり来たりして解釈するように読んでいると正直時間が足りません。
英文を前から読んで、そのまま理解できるように、英文に慣れるようにしましょう。
そして、長文読解パートを練習するときは必ず時間を測って、常に時間を意識して問題を解くようにしましょう。
また、TOEICの文法問題に慣れることで、瞬時に「これはあのパターンだ」と判別できるようになると、時間が短縮できます。
これまで僕がTOEIC試験を受けてきた経験からお伝えすると、文法問題の中には明らかにひっかけようとしている問題や、明らかに答えが1択に絞れる問題が出てきます。
その傾向に慣れるには、問題を多く解くしかありません。
以下の問題集「文法特急」はTOEICの文法問題を攻略するのにおすすめなので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
リスニングパートで言えば、細かい単語の聞き取りがまだ十分ではないので、ディクテーションやシャドーイングで、細かい英語の発音や音のつながりを聞き取れるようにしましょう。
この作業は非常に地味な英語学習ですが、やるとやらないで、点数の積み上げが変わってきます。
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TOEICスコア840点未満の課題と対策
840点未満ではどうでしょうか。
このレベルの方は基礎力やTOEIC慣れという意味では十分高い能力を持っていると思いますが、僕の経験から以下のケースに当てはまっているのではないかと感じています。
【リスニング】
- 普段聞いている英語とは違うアクセントや発音のスピーカーで混乱する
- 回答が追いつかなかったり、一瞬集中力が途切れたりして、慌ててしまう
【リーディング】
- すべてを完璧に理解しようとして、時間がなくなってしまう
- 文法問題のひっかけでの失点が多い
いかがでしょうか?
少なくとも僕は上記に当てはまっていました笑
このレベルになると、ご自身で足りないと感じる部分を独学できる力は備わっている方が多いと思います。
なので以下の僕の勉強法はご参考程度にご紹介します。
- 自分が苦手な話者のタイプを知り、その英語に慣れる
- 完璧主義に陥らない。うまく切り替える
- 地道な勉強を続け「総合的な英語力」を鍛える
リスニング面で言えば、普段の英語学習で使っている音声がアメリカ英語の場合、オーストラリア英語などは非常に聞き取りづらく感じますし、逆にイギリス英語に慣れていると、アメリカ英語が聞き取りづらく感じるかもしれません。
さらにそれぞれ男性、女性で聞き取りやすい、聞き取りにくいがあると思います。
この課題を克服するには、正直慣れが必要ではあります。
地道な作業になりますが、TOEICのリスニングパートで出てくるスピーカーの英語(アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア)の発音を繰り返し、聞いて、ディクテーション練習、シャドーイング練習をして、自分がどの音を聞き取れないかを克服していきましょう。
加えて、これは勉強法というよりも対策的な観点ではありますが、TOEICのリスニング試験中はとにかく
「集中力を切らさない」
ことが大事です。
ご存じのとおり、リスニングパートでは問題が一度しか読まれない問題が多く、一度聞き逃してしまうと若干パニックに陥ります。
そのときは「もういいや」と割り切りましょう。
そして、その問題は捨てて、次の問題に集中しましょう。
これは文法問題、読解問題でも共通しますが、完璧主義でTOEICを解こうと思うと、正直時間が足りなくなります。
完璧主義で解いても時間が足りるという方はぜひ完璧主義でやっていただいたほうがいいですが、もしあなたが
「まだ時間が足りない」
という方であれば、完璧主義はいったんやめて、集中と時間を優先させましょう。
最後に840点以上をめざすうえで、お伝えしておきたいことは、TOEIC対策だけではなく、総合的な英語力を鍛えましょう、ということです。
総合的な英語力は、地道な英語学習で身につくと僕は考えています。
ネイティブ音声による日常的なリスニング学習やディクテーション、シャドーイング学習、そして英単語・英熟語の習得による語彙力の向上などです。
これは一朝一夕で身につくものではなく、時間をかけてしっかり身についていくものです。すぐに結果は出なくても、しっかりと学習を続けていれば、着実に前進しているので、慌てずに、英語学習を続けていきましょう。
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まとめ:TOEICの点数を上げる楽な道はない。でもやれば確実に前進できる
いかがだったでしょうか。英語学習、特にTOEICの点数を上げるために、簡単な道はありません。
TOEIC試験を受けるたびに、自分が期待しているスコアに届かず、モチベーションが下がってしまうこともあると思います。
ただ、決してそこで諦めずに学習を続けることができれば、確実にあなたのTOEICスコアは上がります。
この記事でご紹介してきた対策や勉強法をぜひ参考にしていただき、あなたのTOEICスコア向上に役立てていただければとてもうれしいです。
僕自身もTOEICで満点が取れる日まで勉強を引き続きがんばりたいと思います!
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました!