「英語がまったくできない!でも英語ができるようになりたい」
「でも、何から勉強を始めればいいかわからない…」
この記事では、そんなお悩みを抱える社会人の方に向けて、筆者(TOEIC最高915点)自身が実践してきたおすすめの勉強法をお伝えしていきます。
おすすめの英語学習の仕方を知りたい、という方はぜひ最後までご覧いただき、参考にしてもらえるとうれしいです。
では早速見ていきましょう!
「英語ができる」のレベルは?
本題に入る前に少しだけ、補足させてください。
そもそも
「英語ができない」「英語ができる」
とは、具体的にどのような状態を指すのでしょうか。
ほかの記事でも述べていますが、僕が考える「英語ができる」は以下のような状態です。
「8割」としたのは、コミュニケーションで生じる「むずかしさ」や「すれ違い」を差し引いたと思ってください。
というのも、日本語でも相手の言っている趣旨が理解できないことがあったり、自分の言っている内容の趣旨が伝わらなかったりすることがありますよね。
そうしたコミュニケーションのズレを差し引いたものと、どうしても非ネイティブだとニュアンスの部分でわからないところが出てしまう点を考慮しています。
「英語ができない」はその逆です。
つまり、
相手が話したり書いたりしている内容が理解できなければ英語ができるとは言えませんし、
自分の考えている内容を相手に英語で伝えることができなければ英語ができていると言えない
と考えています。
何から始める?全くできないのであれば、まずはインプット
そのうえで、英語が全くできない人はどうすればいいのでしょうか?
実は、母国語ではない言語、つまり第二言語を身に着けるための有効な方法というものが色々な学問で研究されています。
ここからは、言語学や社会言語学、心理学、神経科学といった分野の研究学問にそのルーツをもつ、
「第二言語習得理論」
を踏まえた、効果的な第二言語の学習の順番をご紹介します。
まとめると以下のとおりです。
- インプット(すでにある知識や情報を覚える)
- インテイク(自分で課題や疑問を見つけ、自ら解決する)
- アウトプット(覚えた知識・情報を確かめる)
- インプット(以下繰り返し)
当たり前ではありますが、「まずはインプットが大事」ということになります。
徹底的にインプットを重ねて、その後そのインプットした情報について自分なりに考えるのが「インテイク」のフェーズ。
そして、インテイクで理解を深めたうえで、生きた知識にするために「アウトプット」が必要になる、という流れです。
当然「最初のアウトプットで完璧!」という人はいないので、アウトプットで足りなかった部分を再びインプットで補強する、という形でどんどん学習レベルが上がっていくというのが、言語習得のうえで大切なプロセスになるはずです。
英語学習におけるインプットとアウトプットのバランス
インプットが最初で、その後アウトプットが必要ということはわかったけど、
インプットとアウトプットのバランスはどうすればいいの?
と気になる方もいらっしゃるはず。
僕自身の考えは、
「インプットとアウトプットのバランスは学習フェーズによる」
です。
ただ、この記事を読んでいただきたい「英語が全くできない」と感じている方に対してお伝えしたいインプットとアウトプットのバランスは「8:2」です。
「9:1」でもいいかもしれません。
つまり、英語が全くできないうちは、
アウトプットよりも先にインプットを徹底させましょう!
ということ。
1時間勉強するとしたら50~55分は「インプット」、残り5~10分を「アウトプット」に使う、というイメージです。
インプットは何から始める?
インプット、インプット言うけど、実際に何したらいいの?
という疑問にお答えしていきます。
英語を学習していくうえで、始めるべきインプットは以下の3つです。
- 英単語の暗記
- 英文法の理解
- リスニング訓練
それぞれ具体的にお伝えしていきますね。
英単語の暗記
僕自身、英語学習の一丁目一番地だと考えているのが、「英単語の暗記」です。
言語とは極論、
「物事を表して、意思疎通を図ること」
だと捉えると、
「物事の意味=単語」
ということになるので、単語さえわかればなんとなく意味がわかるはずです。
だからこそ、理解している英単語の量が多ければ多いほど、それに比例していわゆる「英語ができる状態」に近づくはずです。
具体的な目標で考えると、まずは中学英語で習う英単語を完璧にマスターしてみましょう。
中学校で習う英単語の数が約1000語とされているので、ひとつずつ暗記数を増やしていきましょう。
おすすめの英単語帳
基礎の英単語暗記のための教材は色々とあるので、自分で使ってみて「合うな」「合わないな」は人それぞれあると思います。基本的にはご自身に合うものを使って学習を進めることが一番おすすめです。
ただ、そうは言ってもおすすめが知りたいという方に向けて、僕自身は
中学英語で使う英単語という意味では
「ターゲット中学英単語1800」
その後基礎が固まってきたらTOEIC対策として
「金フレーズ」
をおすすめしたいです。
効果的な英単語暗記法
さきほど紹介した「金フレーズ」を含めた英単語の暗記方法は以下の記事で詳細に紹介しているので、気になった方はぜひ参考にしてみてください。
そのうえで、僕自身が考える効果的な単語帳の使い方、単語暗記方法をまとめると以下のとおりです。
- 1回で覚えられると思わず、何周もするつもりで
- 1日あたり50〜100単語くらいを目安に勉強する
- わからない単語を書き出す
- 見て、聞いて、口に出して、書いて覚える
- どうしても覚えられない単語はイメージ(イラスト)で覚える
ぜひ一度試しに挑戦してみてくださいね。
英文法の理解
次に大事なインプットとして、英文法の理解があります。
英語の勉強をサッカーに例えるなら、
英単語の暗記はパスやシュートの練習、英文法はサッカーの大前提となるルール
といったイメージでしょうか。
単語を覚える(=良いパスやシュートを蹴ることができる)ことができても、文法が理解できていない(=ルールがわかっていない)という状態であれば英語(=サッカー)は上達しません。
ただ英文法という英語のルールは、
まず基本的な「中学で習う英文法」ができれば十分
だと考えています。
より高いレベルをめざすと細かい文法の理解が必要ですが、最初は中学で習う英文法の理解を確実に進めることをおすすめします。
おすすめの英文法教材
英文法の教材も英単語と同じく、わかりやすい教材がたくさん出版されています。
なので、ぜひ一度リアル本屋さんで立ち読みして、「わかりやすい」「自分に合いそう」と思える教材を選んでみることをおすすめします。
ちなみに僕自身は文法の再勉強は
「覚えやすい順番で【7日間】学び直し中学英語」
を使いました。
難しい英単語が出てきませんし、「SVOC」などと言った文法理解の挫折のきっかけになるような表現もありませんでした。
例文もわかりやすく、コンパクトにまとまっている印象なので、全く英語に自信がないという方におすすめです。
リスニング訓練
インプットの最後は、「リスニングの訓練」です。
英単語、英文法のインプットがある程度進んだら、次は学んだ英語が実際にどのように発音されているのか、について理解を深めていきましょう。
ここで大事になってくるのが、「英語の音の理解」です。
どういうことか、具体的に説明すると、
“because of”
は「ビコーズ オブ」ではなく、実際は「ビコーゾブ」と発音されます。また、
“told me”
は「トールド ミー」ではなく「トールミー」と発音されます。
こういった「英語独特の発音」を理解することが英語上達の近道になります。
逆に言えば、この英語発音を理解しておかないと、リスニング力の向上に苦労してしまいます。
おすすめのリスニング教材
おすすめのリスニング力向上のための教材として、ポッドキャストがあります。
ポッドキャストは無料で、ネイティブの英語が聞けるので非常におすすめです。
以下の記事ではおすすめのポッドキャストチャンネルをまとめて紹介しているので、気になった方はチェックしてみてください。
インプット学習でおすすめの英語アプリ
ここまでまず始めるべきインプット3つをお伝えしてきましたが、基本的なインプット学習が進んだら、アプリでのインプット学習も有効です。
英語学習アプリを使うことで、忙しい社会人でもスキマ時間を有効に使いながら勉強を進めることができますし、
「この分野を集中して勉強したい」
というときにもとても効率よく学習を進められるのでおすすめです。
僕自身、なかでも特におすすめの英語学習アプリは
「スタディサプリENGLISH」
です。
英語が全くできないという人でも、それぞれのレベルや目的に合わせてコース設定がされているので、「スキマ時間に効率よく勉強したい」という方は無料体験でまずトライしてみるのもいいかもしれません。
\ TOEIC対策にもおすすめ /
社会人向けの英語学習アプリは以下の記事でも紹介しています。気になった方はお時間あるときに見てみてください!
アウトプットは何から始める?
英語がまったくできない!という状態から、順調にインプットを重ねていくと、あるとき壁にぶつかります。
このままだと、実際に英語が話せるようにならない!
という状態です。
おそらく日本の中学校、高校で英語の勉強をしてきた状態は、この状態に近いかもしれません。
基本的に中学、高校ではインプット学習が中心なので、
「アウトプット学習って何すればいいの?」
と感じる方も多いかもしれません。
ここから僕自身が考えるアウトプット学習を3つご紹介していきます。
シャドーイング
まず挙げたいのが「シャドーイング」です。
シャドーイングとは、
「英語の音声を真似しながら、追いかけて発音していく」
という英語の勉強方法です。
通訳の訓練でも使われる練習法で、実際に英語を聞きながら、その英語を同時に発音していくので、難易度は非常に高いですが、学習としての効果は高いです。
シャドーイングは名前のとおり、聞こえてくる英語の音声を影(shadow)のように追いかけていくことからそう呼ばれています。
シャドーイングの効果や方法など、初心者の方に向けた内容はこちらの記事で詳細にお伝えしていますので、ぜひ実際にシャドーイングが必要になった場面で振り返ってみてください。
ディクテーション
次におすすめのアウトプット学習が「ディクテーション」です。
ディクテーションは、
リスニングした英語をノートやメモなどに一字一句書きとる学習法
です。
ディクテーションは、聞こえてくる英語の細かい冠詞や接続詞にも注意を向ける必要があるので、繰り返すことでリスニング力の大幅な向上が見込めます。
インプット学習が十分に進んだら、ぜひアウトプット学習として取り入れてみてください。
無料でディクテーション学習ができるおすすめのサイトは以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
オンライン英会話の活用
最後のアウトプット学習は、「オンライン英会話の活用」です。
やはり実際に自分でインプットした内容を話せるかどうか、という状況を作り出すことは、英語力を上げていく過程でとても重要です。
オンライン英会話にトライしたことがある方ならわかってもらえると思いますが、いざ英語を話そうと思うと、本当に簡単な英単語でもなかなか思いつきません。
自分の脳みそを、日本語脳から英語脳にするためにも、しっかりとオンライン英会話でアウトプットの機会を設けることが学習を進めていくときに大事になると感じています。
僕自身がおすすめしたいオンライン英会話サービスは以下です。
おすすめ①QQEnglish
まず僕自身お世話になったオンライン英会話のひとつがQQEnglishです。
個人的なおすすめポイントは
「料金の割に、講師の質が高い」
「講師がやさしい」
点です。
無料体験もできるので、ぜひ一度体験してみてください。
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英語教材完全ガイド「オンライン英会話部門2023年版」
第1位
詳しい口コミや評判はこちらからご覧ください!
おすすめ②DMM英会話
次にQQEnglishと同じくらいおすすめなのが、DMM英会話です。
DMM英会話のおすすめポイントは
「24時間365日対応」
「毎日受ける場合のコスパの良さ」
です。
集中的に英会話力を高めたいと感じている人は、毎日受けられるDMM英会話のコースを選ぶことをおすすめします。下手に海外留学に行くより、効果的に英語が話せるようになります。
無料体験もあるのでぜひご自身に合うか試してみてください。
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DMM英会話の効果についてはこちらからご覧ください!
社会人の独学を継続させる3つのコツ
ここまでおすすめのインプット学習、アウトプット学習をご紹介してきました。
ただ、「勉強方法はわかるけど、実際に勉強が続かない人はどうすればいいのさ」という声もあると思います…
僕自身も最初の頃は、勉強したほうがいいことはわかっていても、なかなか努力が続かずに挫折…ということを繰り返していました。
そんな方にお伝えしたいのは、社会人の独学は「根性ではなく、いかに苦労を感じずに仕組化できるか」ということです。継続させるコツとして、以下の3つをお伝えします。
- 具体的な目標と期限を決めよう
- 独学、勉強を習慣化しよう
- スキマ時間を有効活用しよう
それぞれどういうことか、見ていきましょう。
具体的な目標と期限を決めよう
忙しい社会人が英語学習の独学を継続させる一つ目のコツは「具体的な目標と、その目標達成までの期限を決めること」。
目標が具体的でないと、何を目指して、どれくらいの勉強をすればいいか、わからなくなります。
特に結果が見えてこないと、なおさらモチベーションが下がります。
それを防ぐために、できれば数値化できる目標を設定しましょう。
例えば「英単語を500語覚える」とか「TOEICで700点とる」とかといった感じです。
目標に加えて、その目標を達成するまでの期限も決めましょう。
期限を決めることで、締切意識が芽生えることに加えて、目標から逆算した日々の勉強計画を立てられるようになります。
つまり「英単語500語を1ヶ月以内に覚える」という目標と期限設定をしたら、例えば1ヶ月の30日を5日区切りにして、6フェーズに分けます。毎日1時間単語暗記に当てるとして、
- 1フェーズ目、2フェーズ目は毎日50単語ずつ確実に覚えていく
- 3フェーズ目、4フェーズは毎日100単語ずつ繰り返し復習していく
- 5フェーズ目は3、4フェーズで覚えきれていない部分を毎日繰り返して覚えていく
- 6フェーズ目は毎日250単語をさらっと見ていく
というプランを立てられます。
あとはこのプランを実行するだけ。
きっと目標や期限がないときよりも、ぐっと実行しやすくなると思います。
独学、勉強を習慣化しよう
次の継続のコツは、「勉強を習慣化させること」。
「よし、勉強しよう」と意気込むのではなく、「英語の勉強をすることは当たり前。朝起きて歯を磨くのと同じ」という考え方にしましょう。
この考え方に基づいて、1日のスケジュールのうち、毎日確実に「勉強する時間」を組み込むこと。
もし1日のスケジュールに「勉強時間」を組み込んでも、実際に勉強できない場合は、例えば「この時間になったら机に座る」という形でハードルを下げてみましょう。
「勉強する」だと気が向かなくても「とりあえずこの時間になったら机に座る」だとハードルが下がります。
そして机に座ったら、いきなり「1時間勉強する」としないで「とりあえず10分勉強する」という感じで、小刻みに学習していきましょう。
すると自然と、「机に座ったら10分勉強する」「10分勉強すると20分勉強する」という感じになるはずです。
そのようにして、勉強を勉強ととらえず、当たり前のこととして、習慣化させられるようになると、継続できる可能性はぐっと高まります。
スキマ時間を有効活用しよう
それでもなかなか忙しい社会人にとって、毎日の英語学習を継続させるのは至難の業。
だからこそ、ちょっとしたスキマ時間を有効活用できるように意識することが継続のコツにつながります。
例えば移動時間にスマホでポッドキャストを聞いたり、英語学習アプリを使ったり。
日々の家事をしている時間にシャドーイングの練習をすることもありですよね。
そんな感じで、少しの時間でも英語に触れるように意識するだけで継続の可能性が高まるはずです。
独学で挫折したら英語コーチングを使う
ここまで独学を続けるためのノウハウをご紹介してきましたが、それでも「どうしても一人だと挫折してしまう!」という方もいらっしゃると思います。
そんな方は少々お値段はしますが、英語コーチングサービスに申し込んでみてはどうでしょうか?
例えばライザップイングリッシュのような英語コーチングサービスは3ヶ月ほどの期間、専属トレーナーがついて強制的に英語漬けとなる環境に自分を追い込めるので、かなり高い確率で、かつ短期間で英語力を大幅にアップできます。
英語力をつけるなら、正直早いほうが圧倒的にコスパがいいです。
だからこそ高額だと思えるサービス額も、長い目でみると、そんなに高くないと感じませんか?
具体的にコーチングサービスが自分に合うかどうか、ぜひ一度無料カウンセリングなどでしっかり見極めてみてください。
プログリットやライザップイングリッシュ、ベルリッツのほか、安いコーチングサービスなどについては以下の記事でも効果検証をしているので、気になった方は参考にしてもらえるとうれしいです。
まとめ:大事なのは「インプットとアウトプットのバランス」
いかがだったでしょうか?
「忙しい社会人は英語の勉強を何から始めるべきか」について、僕なりの考えをまとめてご紹介してきました。
繰り返しになりますが、やはり大事なのは「インプットとアウトプットのバランス」、そして、「いかに学習を継続できるか」という点に尽きると感じます。
この記事をきっかけに、あなたの英語学習の悩みが少しでも和らいだらうれしいです。
今回も最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!